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240811 平成23年度の消費税滞納額は3220億円

投稿日時:2012/08/11(土) 07:26rss


お世話になります。Officeパートナー代表の渡辺です。





消費税増税法案が成立したようです。さて、この増税が 吉と出るか? 凶と出るか? 今後が気になります。







さて、国税庁は平成23年度の税金滞納状況を発表しました。





増税法案成立のタイミングでこの滞納状況の発表はいかがなもんかと思いますが・・・











その滞納状況ですが、平成24年3月末までの1年間で発生した新規の税金滞納額は





・源泉所得税    594億円





・申告所得税  1,234億円





・法人税      737億円





・相続税      278億円





・消費税    3,220億円





・その他       11億円





--------------------------------





計    6,073億円







だそうです。消費税の滞納額はダントツに多いですね。





やはり消費税の性質が影響しているのでしょう。









消費税は法律上、【預かっている税金】です。





法人税や所得税は「所得に課される税金」ですので、基本「利益」が出ている企業が納付します。





しかし、消費税は「預かっている税金」ですので、企業に利益がでていようと赤字だろうと納付が生じる税金です。









中小零細企業の9割は赤字だと言われていますので、中小零細企業のほとんどが資金繰りが苦しい事になります。という事は「預かっているはずの消費税」は運転資金や借入金の返済原資になってしまっているので、納付が困難になってしまって滞納してしまっていると推測されます。









上記の滞納消費税3,220億円は国税分(4%)のみの集計額ですから、地方消費税まで含めた消費税滞納額は 4,025億円 という事になります。









平成14年の4月から消費税が8%(国税分が6.3%、地方税分が1.7%)、平成15年10月からは10%(国税分が7.8%、地方税分が2.2%)に引き上げられますが、この増税を平成23年度の新規滞納にあてはめると







・8%へのアップ時には  約5,100億円





・10%へのアップ時には 約6,400億円







へと膨らむ試算が出ています。











どうでしょうか。この数字を見て・・・











財源確保の為に消費税を増税するという事ですが、増税しても「滞納」が増えてしまったら財源の確保はできません。







「財源確保」の方法はまだほかにもあるのではないか?と思いませんか?





事業仕訳ではないですが、本当に必要な所には予算を組まなければならないですが、必要でない、若しくは見直さなければならない所に着手をすべきでしょう。









国や行政の仕組みや組織、作業フローなどを複雑にしてしまったから ブラックボックスが生まれてきます。





このブラックボックスをクリアにするだけでも、かなりの財源が確保できると思うんだけどなぁ~~・・・











 

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個人プロフィール

1969年11月生まれ静岡県立三島南高等学校 卒業大原簿記学校 卒業大原簿記学校卒業後、都内の会計事務所に2年間勤務。在職中、法人・個人合わせて約25件の顧問先の会計指導・サポート・税務申告サポート等の業務を担当地元に戻り、実家の食料品スーパーを継ぐ。ストアコンセプトを「地域密着店」とし、顧客...

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